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2025/02/11 08:10


この度、PEPは念願のペイントアイのルアーメーカー、"ポジドライブガレージ"さんとコラボする運びとなりました。
ルアーではなく、"ルアーの偽物"を出すと言う、いかにもPEPらしいアイテムを出させて頂けた事に、まず感謝したいと思っています。笑。
本当にありがたい話しです。
実はこの企画は、昨年の秋くらいから話しは固まっていて、ポジドライブの代表である"RED中村"氏と何気ない会話の中から、昔のガチャガチャの話しや、昭和のオモチャの話しをしていた際に、"キン消し"なんかのチープさこそ、そこにあたたかみがあると。
これは以前、PEPのYoutubeの中でも語った話しでもあるのですが、昭和後期・平成初期のガチャガチャや、グリコのおまけ的なものは、作りがチープ過ぎて、逆に今ソレを作るのはかなり難しいのでは?と言う話しの続きで、そのチープさを表現出来たら凄く良いよねと言う話しから始まりました。

テーマは、ポジドライブの代表作でもある"ジグザグベイト"を初めて見た昭和の人間が、見様見真似で記憶だけで作った、"ソレっぽいヤツ"。という何とも難しい所から始まります。
大きさも、60や80でも無く、ソレっぽい大きさにする為、60や80のデータを縮尺するのでは無く、新たに作る所から始めました。笑。




そしてサイドには、お互いのロゴを刻印するという何とも細かいこだわりを入れたかったのですが、コレが難航の原因になったのは、言うまでもなく。

カタチや、アイを整えるのにも、かなりの時間を費やしました。目は綺麗過ぎるとダメで、大切にしたのは、ズレや歪み。ここには相当拘り、そして相当苦労しました。


正直、3Dデータを駆使して作れば、綺麗なジグザグベイトそのものを小さく作る事は出来る訳です。ですが、その"チープさ"を出すには、やはりソコに人間の手を加え、更にズレやバリを残す事を狙ってやるのは、想像以上に手のかかる事だと言うのは、後に作りながらわかってくる事でもありました。笑。

刻印も綺麗にでは無く、あえてズラしたり、どこまで文字を反映させるか等、これにかけた時間はとてつも無かったのも、思い返せば愉しみにかわります。笑。

勿論失敗の数は、計り知れないのですが、極限まで突き詰めたチープさの為であればと、何度も挑戦し続けた結果、PEPが想う"ジグザグベイトみたいなヤツ"は完成しました。

アイのズレ具合、カタチのブサイクさ、バリの出具合、サイドの刻印等、まさに"偽物のジグザグベイト"。"FAKE ZIGZAG"
是非手に取って見て頂きたい、"昭和のチープさ"を表現出来たのでないかと思っています。
今回も、コンセプト通りの、
わかる人には、わかる。
必要ない人には、全く役に立たない。
PaintEyezPosse.