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2024/10/04 21:44
思えばもう何年も前の話しです。
ノリと勢いで作ったものの、当時は受け入れて貰える受け皿が無いだろうと、世に出すまでには至らなかった、ソデがプラグ化したロングスリーブTシャツの話しです。
ちょっと意味がわからないかもしれませんが、腕をルアーに見立てて、ソデがプラグになっていたら?というデザインの物が、なぜ何処にも見当たらないのか当時は不思議に思う程でした。
それほどまでにペイントアイのプラグの世界に踏み込んでいたのかもしれません。笑。
ただ、どうしてもそういうモノが欲しかった。
私達自身が、プラグ作りをしていた経験もあり、塗装工程やその面白さを知っていたからかもしれません。

当時は、出来上がったモノを見た時、興奮してすぐに友人を呼び付け、どうだろうか!?と聞き入った記憶があります。それから、あーでも無い、こーでも無いと、何度も手直しをしてようやく出来上がったソレは、自分達の中ではユニフォームと言う位置付けでした。
ただしかし、一部の人達からは好評でも、一般販売に踏み出せる程では無い。と言う判断により、何年間もタンスの肥やしになっていました。
そして何より、このTシャツは製作するのに、いくつもの工程が発生するので、1枚仕上がるのにかかる時間と手間がとんでもないんです。
(ルアーを塗った事がある方であれば、容易に想像が出来るかと思います)




そんな面倒で、手間のかかるマイノリティなアイテムをこの度販売に至った経緯は、YouTubeでRATA1984が着ているのを見て、このアイテムを探しています!というDMからなるものでした。
半信半疑で話しを聞いてみると、どうしてもこのロンTが欲しいとの事であり、だったらと重い腰を上げたのは良いものの、10年近くの時間が経っていた事もあり、もう一度最初からのパーツ作りが始まります。
記憶を頼りに、納得がいくまで丁寧と雑の狭間を行き来し、どうにか完成まで辿り着いたTシャツを見た時、改めて欲しかったモノが目の前にありました。
時間が経って、価値が変わる。
この度は、大変良い経験をさせて頂きました。
まさに、"わかる人には、わかる"、"必要無い人には、全く役に立たない"の表現がピッタリの1つではないでしょうか。
PaintEyezPosse.