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2023/07/31 14:45

ものすごい勢いで消費されていく流行。
それは今の時代、どの業種にも言える事であり、もはや常識と言えるのかもしれません。
必要以上に生産され、流通してゆく今の"流行"。
その流行を消費する"速さ"が、昔に比べて凄まじく速くなっている様に感じます。
"経済"という大それた言葉を使うとすれば、流行は正義でしょう。常にそのサイクルを回す事で成り立つものがあるのも確かです。
大切なのは、変わらない思想。
流行の数と共に、大量に消費されていくデザインやロゴの数。
ペイントアイズポッセが販売までに時間をかけた意味は、ズバリ"ここ"にあります。
まず2年間、自身で作ったロゴのTシャツ達がクタクタになるまで着続けてみました。
それでも尚、気続けられる。むしろ着ていたいと思ったモノたちだけを激選した結果が、使用ボディであり、プリント方法、プリント位置や、プリントサイズだったりする訳です。
"経年変化を楽しむ"と言えば、カッコよく、気持ちよく聞こえたりもします。
ただ、本質的な事を言えば、お気に入り過ぎて着過ぎた結果、ダメになったんだけれど、また同じ物が欲しい。というかなり特殊な感覚のもとに作られているデザインだと言う事を理解して欲しい訳です。
これは、先に書いた"経済のサイクル"を回す行為とは少し違ったニュアンスなのかもしれません。
来年着れない。とか、"前のモノ"という感覚こそが、消費サイクルを早めている。
作り手としては、末永くお付き合い頂きたい。
ですが、その行為を長く続けると考えると、消費サイクルの回転数は高いに越した事は無いのも事実です。
どんな業界にも存在する"ジレンマ"なのでしょう。
ですが、理想を言えば"変わらない"、"変えない"という1つの手法。ソレらはペイントアイに通じる先人達から学んだ事だと思っています。
RATA1984